正願寺は、京都の東本願寺(正式には真宗本廟と言います)を本山とする真宗大谷派に属する寺院です。

この宗派は「お東」などと呼ばれています。

 

この宗派の宗祖(開祖)は親鸞聖人で、「ただ念仏」という教えを説かれました。

親鸞聖人がその師である法然上人より頂いた教えです。

 

正願寺の山号は「大皋山(だいこうざん)」と言います。

文明16年(1485)三尾谷圓照により開かれました。

当時は天台宗の寺院だったと伝えられています。やがて浄土真宗に変わりました。

現在の住職は21世となります。

 

江戸時代後期の火災により建物を焼失しました。再建された本堂の棟札には、文政2年(1819)とあり、本堂は200年あまりを経ておりました。

第二次世界大戦終戦の年の豊川海軍工廠空襲にて、鐘楼堂は瓦解、本堂は大破という被害を受け、本堂の屋根のみ当面の補修を致しました。

 

2006年本堂の修復を検討する中、寺地を移転しすべての堂宇を立て直すこととなり、2012年現在の地に移りました。

そのことを機に、「ゆるやかに・・・・よりそう」を思考しながら、これからのお寺を考えています。

『気構えることなく、いろいろな人にお寺に足を運んでもらえて、居心地のいいお寺を』と、建築家 ARCHITECT 5 代表 堀越英嗣 氏 に設計を依頼しました。

ゆるやかに広がる屋根、ゆったりした境内が、そのことを形にしています。

バリアフリーや防災などにも配慮したお寺です。

 

どうぞお気軽に正願寺にお立ち寄りください。

お釈迦様は、お悟りを開かれてから45年の間多くの人にお会いをし、その人に会うように教えを説かれました。

ある時、南無阿弥陀仏の教えを説かれるようになります。

何の能力もなく弱き人々が救われる教えでした。それはそのまま誰もが救われる教えでもあります。

その教えに触れ、救われていった人々の喜びのつながりが、数百年たって文字となりお経が出来上がります。それが「仏説無量寿経」を中心とする浄土の教えです。その教えがインドから中国・日本へと伝わります。その中心となったのが、龍樹・天親・曇鸞・道綽・善導・源信・源空という僧侶方であり、七高僧と呼ばれます。それぞれの時代の課題を受け、本願念仏に生きる姿を説かれました。

 

 親鸞聖人は、直接お会いすることのできた源空(法然上人)から、「ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべし(歎異抄)」と教えを頂きました。

阿弥陀仏は「あなたを必ず救う」という願いを南無阿弥陀仏の一言に込め、念仏を私たちに届けました。

私がその願いに触れると、浄土に生まれたい(真実に生きたい)という清浄な生きる意欲が与えられます。

 

これが浄土真宗の教えです

 

真宗の門徒とは

日々の暮らしの中で 念仏に自らの人生をたずね

念仏に育てられ

念仏と共に生きようとする人々なのです

三保谷 順 Mihoya Sunao

 

1956年6月23日生まれ

大谷大学修士課程満期満了。高校・大学は山岳部。真宗大谷派に就職。

途中休職をし、ヨーロッパ・アフリカ等を100日間かけて自転車旅行。

後に1月ほどの南米の旅行も。

[   趣   味   ] いろいろな趣味を持つこと(興味を持つがすぐ飽きる)

[ 好きな事 ] お酒 と 仕事 と 猫

[   法   名   ] 釋仙  順